暗号資産エンジンコイン(ENJ)を徹底解説!仕組みは?将来性は?

1月19日に、国内大手暗号資産取引所のCoincheckが新しくエンジンコイン(Enjin Coin/ENJ)の取り扱いをすることを発表しました。その上場発表を受けて、エンジンコインの注目度が高まり、24時間で80%以上高騰し、ニュースサイトでも取り上げられていました。記事執筆時点(2021/01/25)には1ENJ=¥42.56円まで上昇しています。

エンジンコイン(Enjin Coin/ENJ)のチャート

Source: CoinGecko (https://www.coingecko.com/ja/%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%B3/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3/usd#panel )

上のチャートからも分かる通り、ここ三ヶ月でエンジンコインの価格が上昇しているのが分かりますね!また、2021年1月19日に、大きく価格が上昇していますが、これは日本国内で初めてとなる「エンジンコイン(Enjin Coin/ENJ )」の取扱いを2021年1月26日から開始するとCoincheckが発表したことが原因です。

今回はこのエンジンコインを詳しく解説していこうと思います。ぜひ最後までチェックしてみてください!

エンジンコイン(ENJ)とは

エンジンコイン(ENJ)とは、2009年シンガポールで創業したEnjin(エンジン)が、同じく2009年に立ち上げたブロックチェーン資産発行プラットフォーム「Enjin Platform」で利用される目的で開発された暗号資産です。

エンジンコインの基本情報

通貨名エンジンコイン(Enjin Coin)
ティッカーシンボルENJ
発行上限1,000,000,000 ENJ
公開日2017年10月
時価総額141億円(2021年1月12日時点)
コンセンサスアルゴリズムProof of Work
ウェブサイトhttps://ja.enjin.io/

この暗号資産は、イーサリアムを基盤とし発行し、「Enjin Platform」で発行されたNFT※(Non-fungible Token)の購入や、エンジンコインを裏付けにNFTを発行することが出来ます。

エンジンコイン自体は2017年7月に発表され、2018年6月にEthereumメインネット上でローンチされた比較的新しい暗号資産です。

※NFTとはNon-fungible tokenの略で替不可能なトークンのことを指します。NFTはブロックチェーン上に記録され、固有の値や情報を持った唯一無二のトークンなのでブロックチェーンゲームでよく活用されています。

「Enjin Platform」とは?

Enjin Platform

エンジンコインを扱う上で知っておくべきなのがEnjin Platformです。

Enjin Platformとは、EthereumのERC-1155トークン規格を利用した、ブロックチェーン資産発行プラットフォームです。開発者はこのプラットフォームを使用して、単一のスマートコントラクトでファンジブルトークン(代替できるトークン)、およびNFTを発行することができます。

開発者がEnjin Platformを利用することの利点としては、既存のゲームや新しく開発するゲームに、ゲーム内アイテム(装備などの資産)としてその資産を統合ができる点です。従来のブロックチェーンゲーム開発やローンチに必要な、一般的なインフラの構築や維持に伴う複雑な作業を省けるため、よりスムーズにゲーム内に実装することが出来ます。

また、ゲームユーザーにとって魅力的なのが、このサービスが導入されると、対象となる複数のゲームでアイテムのやり取りができる点です。例えばAのゲームで使用していた剣がBのゲームに送り実際にゲーム内で利用できるようになります。またその剣を他のプレーヤーに得ることもできるのです。

実際にアイテム(資産)はNFTマーケットプレイスでエンジンコインやイーサリアムを使って購入でき、ゲーム内の宝箱からも取得することができるようになっています。そして、不要になったアイテムはNFTマーケットプレイスで売却したり、資産をメルト(溶解)してエンジンコインを取り出すことできる利便性の高い仕組みになっています。

Enjin Platformは、35種類※のゲームとNFTの発行において連携しています。その中には、マイクロソフトが提供するMinecraftも入っています。今後連携するゲームタイトルが増加すれば、エンジンコインも安定した需要、利用頻度の向上や価値の上昇など期待ができます。

※2021年1月19日時点

ちなみに、Enjinは自社のサイトで2021年1月19日に発表したニュースの中で『Enjin Coinは日本の規制団体から承認を受けた、初めてのゲーム向けトークン』と説明し、EnjinのCEOのMaxim Blagov氏は今後も日本から様々な優れたブロックチェーンゲームが発表されると予測し、日本市場に大きな期待を寄せています。

詳しくは、ぜひ公式サイト(https://ja.enjin.io/blog/enjin-coin-japan-listing)でチェックしてみてください!

エンジンコインの大きな3つの特徴

エンジンコインには、3つの特徴があります。

① 2,000万人のユーザーと500万ENJ分のアイテム

Enjin Platformは、もともと2009年ごろから存在、オンラインゲーム界隈ではある程度知名度のあるプラットフォームです。

データによると2020年時点で、Enjin Platformを利用しているユーザーは2,000万人を超え、500万ENJ分のアイテムが売買されていました。エンジンコインに対応しているゲームでは、ENJを用いて様々なアイテムを購入・売却することが出来ます。

エンジンコインはいわば、対象ゲーム内で基軸通貨のような役割を果たします。

②NFTを作成することができる

Enjinで作成されるトークンはERC-1155という規格をベースに作成されます。

ERC-1155は"ERC-20(複数のトークンをまとめて管理できる)"と"ERC-721(非代替性のトークンを作り出すことができる)"という規格の両方の特徴を持った規格となっています。

この二つの特徴を併せ持つERC-1155のおかげでエンジンコインは非代替性つまり唯一無二のデジタル資産「NFT」を作成することが可能となりました。

これはどういうことかというと、エンジンコイン対応のゲームで聖剣(NFT)を所持しているとこの聖剣と同じものを所有しているプレーヤーはどこにもいません。これはたとえ同じスキルを持ち攻撃力などパラメーターを持つ聖剣を他のプレイヤーが所有していたとしてもそのプレイヤーと自身で所有する聖剣は別物ということです。

③「メルト(溶解)」と呼ばれる機能がある

ゲーム内で購入したアイテムを資産として保有できるだけでなく、不要になった際、そのアイテム(資産)をメルト(溶解)してエンジンコインに戻すこともできます。

エンジンコインのメリット・デメリット

エンジンコインのメリット・デメリットについて解説します。

メリット

エンジンコインのメリットは、以下の2つです。

①有名企業との提携実績

エンジンコインはこれまで世界的にも有名な企業と提携し、製品の開発を行ってきました。

例えば、2019年に、発表された新型のスマホ「Galaxy S10」に内蔵されている暗号資産ウォレットの対応リストに、ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)といったメジャーなコインと並び、エンジンコインがラインナップしていることが分かると、エンジンコインの値段は前月比で最大約800%を記録するなど、有名企業との提携は通貨の価格変動に大きく影響します。

また、マイクロソフトと提携したのも有名ですね。今後も、有名企業との提携が行われれば知名度も上り、価格変動に大きく影響していくでしょう。

②対象ゲームをプレイすることでエンジンコインを獲得できる

エンジンコインは、ゲームをプレイすることで報酬として受け取ることもできます。エンジンコインはゲームプレイヤーがゲームを継続してプレイするインセンティブとしての役割もあります。

今後も利用機会が増加すれば、エンジンコインの需要増加や価値の上昇などが見込めるでしょう。

デメリット

エンジンコインは、ゲーム内で使用されることを想定し、開発された暗号資産なのでゲームをしない層をターゲットにするのは困難でしょう。そのため、知名度、利用増加を狙うには有名なゲームタイトルへの導入や導入ゲームタイトルのヒットが鍵となります。

また現時点では長期保有に向かない暗号資産と評価できるでしょう。

エンジンコインの将来性

デメリットでも挙げた通り、エンジンコインを普及していくにはEnjin Platformを利用したゲームタイトルの増加が必要不可欠です。その課題を乗り越えられば、エンジンコインの利用頻度は格段に上がり、価値も上昇するでしょう。

また、現時点ではCoincheckが2021年1月26日から日本初の導入が発表されましたが、今後取り扱い取引所が増えていけば利便性も上がるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?まとめると、エンジンコインとは「Enjin Platform」上で使用される独自の暗号資産で、Coincheckで1月26日より開始する予定です。今後連携するゲームタイトルが増加すれば、エンジンコインの利用者数の増加や価値向上が期待できるのではないでしょうか。

暗号資産ジャーナルでは他にも暗号資産に関しての記事をたくさん掲載しているのでぜひチェックしてみてくださいね!

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