
ビットコインが過去最高値をつけたのは2017年12月17日のことで、円建ての終値ベースで1ビットコイン=222万7,388円を記録したことも記憶に新しいと思います。
その時から、三年近くが経過しようとしている中、2020年中にまた1ビットコインの価値が200万円を上回るのではないかという議論が白熱しています。今回は、オンチェーン分析リソースSkewのデータを引用し、年内のビットコインの動きを見ていきたいと思います。
ここ数カ月の大統領選挙などの影響、Paypalの暗号資産業界への進出など様々な要因からビットコイン価格が上昇傾向にありました。11月4日現在も1BTC= 1,435,683.20 円と高値で取引されています。
では、年末までに価格は2万ドル(約209万円)を超え、最高値を更新するのでしょうか?
結論から言うと、その可能性は低いでしょう。
オンチェーン分析リソースSkewのデータによると、ビットコインが12月末までに2万ドルで取引される可能性は、7%だそうです。
しかしSkewによると、10月22日の時点で、ビットコインのオプション市場は2020年も高値が続く動きをしています。
それでは、実際にデータを見ていきましょう。
[ビットコインオプションの価格確率チャート]
ソース:Skew
(https://cointelegraph.com/news/bitcoin-now-has-a-7-chance-of-beating-20k-highs-in-the-next-2-months)
2020年12月31日までにBTC/USDが2万ドル以上になる可能性は7%で、1万8000ドルでは11%となっています。
Vishal Shah(オプショントレーダー・Alpha5の創設者)氏は、”年末までに史上最高値を更新する可能性が10%を下回るということは、市場がその結果を気にしていないことを意味する”と、ニュースサイトCoindeskに回答しました。
プロも2万ドルを越す可能性は低いのだろうという見解なんですね!
しかし、世界情勢、コロナの状況、経済にビットコインの価格は影響されます。
100%達成できないとは言い切れないでしょう。
そこで、どんな要因でビットコインの価格が上昇したのか過去数週間のビットコインの動きを見ていきたいと思います。
[ビットコインの価格の推移]
ソース:https://zaif.jp/chart_btc_jpy?lang=ja
上記の価格チャートからもわかる通り、10月末から11月の最初の週までBTC相場は堅調な展開を見せています。
10月22日に今年初来高値更新をした後も高水準を推移しています。その後も、Paypalの暗号市産業界参入で年初来最高値を更新、1日にして12000ドルから13000ドルに値を上げました。
10月22日にはシンガポールの大手銀行DBSが暗号資産サービスに参入するとの報に急上昇、JPMコインの商用化を発表したJPモルガンもカストディを検討しているとのニュースでビットコインの価格が上がりました。
また、ヨーロッパでのコロナの再拡大によりユーロ売りからドル買いがトレンドになりビットコインの価格にも影響しました。
そして大統領選を前に米株が続落する中、13000ドル近辺での取引となっていますが、結果により価格は推移すると予想されています。
ここ三週間でも価格が10万円前後推移していますが、あと2ヶ月以内に50%価格が上昇するのは難しいのではないでしょうか。
しかし、ビットコインは想定外の動きをすることもあります。
今後、何か大きな出来事があった場合、1BTCが2万ドルを超えることもあるのかもしれません。
以上、2020年残り2ヶ月となりました。
ビットコインのオプション市場は好調であり、今後も上昇する可能性は十二分ありますね。
また、様々な要因で価格が影響されることが分かりました。
今後もビットコインから目が離せませんね!
暗号資産ジャーナルでは、暗号資産に関する様々なトピックを掲載しています。
気になった方はぜひ他の記事もチェックしてみてください!