暗号資産 個人事業主

暗号資産取引をおこなう上で、個人事業主としてトレードするメリットについて聞いたことはありませんか?暗号資産取引をこれから始める人や、もう既に暗号資産取引をスタートしている人も、誰しも一度は 暗号資産に係る税金について疑問に思ったことがあると思います。

暗号資産取引をおこない利益-経費が20万円以上の場合は、確定申告が必要になり所得税が発生します。 

その上、暗号資産取引の場合は、雑所得として計上されて他のサラリーマンの給与所得と合算されて税率が決められてくるため、給与所得+雑所得として確定申告する必要があります。

今回の記事では、暗号資産取引を行う上での税金について、そして、税制上メリットのある個人事業主についてご紹介いたします。

サラリーマンの副業は「雑所得」

暗号資産取引をサラリーマンが土日や夜間などに副業として行った場合、暗号資産取引での利益は「雑所得」になります。

雑所得とは、 利子所得、配当所得、給与所得、事業所得、不動産所得、退職所得、山林所得、譲渡所得、一時所得などどれにも当てはまらない所得のことを指します。

10種類の所得とは?

所得の種類内容
利子所得  公社債や預貯金の利子、貸付信託や公社債投信の収益の分配などから生じる所得をいいます。
配当所得  株式の配当、証券投資信託の収益の分配、出資の剰余金の分配などから生じる所得をいいます。
不動産所得  不動産、土地の上に存する権利、船舶、航空機の貸付けなどから生じる所得をいいます。
事業所得  商業・工業・農業・漁業・自由業など、事業から生じる所得をいいます。
給与所得  給料・賞与などの所得をいいます。
退職所得  退職によって受ける所得をいいます。
山林所得  5年を超えて所有していた山林を伐採して売ったり、又は立木のまま売った所得をいいます。
譲渡所得  事業用の固定資産や家庭用の資産などを売った所得をいいます。
一時所得  クイズの賞金や養老保険の満期保険金などの所得をいいます。
雑所得  年金や恩給などの公的年金等、非営業用貸金の利子、原稿料や印税、講演料などのように、他の9種類の所得のどれにも属さない所得をいいます。

サラリーマンが土日や平日の夜に作業する副業は、雑所得として見られることがほとんどです。サラリーマンが、副業でおこなうアルバイトは、給与所得として見られます。

暗号資産取引をおこなう上での雑所得デメリット

暗号資産取引をおこなう上で、雑所得になるデメリットは、損益通算が出来ないということです。

仮に、Aさんはサラリーマンの副業として暗号資産取引をおこない、2019年にマイナス100万円の損失が出たとします。そして同じ2019年の給与所得は700万円でした。

雑所得の場合:
 暗号資産損失は雑所得0円として計上 + 給与所得700万円 = 合計所得700万円

暗号資産でどんなに損失がでても、他の所得から損失を相殺できないのが、雑所得のデメリットといえます。他の所得で得た利益はそのまま所得として申告しなければなりません。

暗号資産取引!事業所得のメリットとは?

事業所得の場合は、損益通算ができることになっており、他の事業所得や他年度の所得と損失を相殺することができるようになります。

事業所得の場合:
 暗号資産損失マイナス100万円として計上 + 他の事業所得700万円 = 合計所得600万円

事業所得の場合は、仮に暗号資産において損失が出た場合も、他の所得と相殺して申告することができます。

事業所得として暗号資産取引をおこなうには?

暗号資産取引を「事業所得」としておこなうには、
 仮想通貨取引自体をおもな生業事業と認められることが必須!

ただし、暗号資産取引を事業として認められるのはケースバイケースとなっており、各自治体の税務署の担当者によっても、まちまちな状況です。

事業自体が「仮想通貨取引の収入によって生計を立てていること」 は必須要件となっており、サラリーマンの方が副業レベルでおこなっている取引では、事業としては認められないのが現状です。

個人事業主として暗号資産取引をおこなう方法

暗号資産取引を事業としておこなう方法の1つに、個人事業主のおもな生業として暗号資産取引をおこなう方法があります。

また、 個人事業主が、事業用資産として暗号資産を保有したり、経費の決済手段として暗号資産を使用するなど、事業になくてはならないものとして暗号資産を扱うことも1つの方法です。

節税メリットはあるの?

損益通算

個人事業主として暗号資産取引をおこない事業所得として申告できると、3年間他の所得と損益通算できるメリットがあります。

暗号資産で利益(例:1000万円) + 不動産で損失(例:800万円)= 所得200万円

不動産で利益(例:2000万円) + 暗号資産で損失(例:1000万円)=所得1000万円

事業所得として暗号資産をおこなうことは、他事業との「リスク分散」にもなるといえます。

損益通算以外のメリットとして、青色申告できるメリットがあります。青色申告をおこなうことで、様々な節税メリットを享受できるようになります。

個人事業主の青色申告とは?

まず個人事業主の確定申告には、「白色申告」と「青色申告」があります。2つの申告の内、どちらかの申告方法を選んで行う必要があります。

その前に個人事業主についてお伝えいたします。

個人事業主とは

個人事業主とは、会社に所属せずに個人で事業を営んでいる人のことです。また法人なりしていない事業者のことも個人事業主と言います。

株式会社合資会社が付かない社名の会社も個人事業主と言います。

本来、個人事業主になるは、事業をおこなう自治体にある税務署「開業届」を提出しますが、開業届を提出しないでその年度の確定申告をおこなうことで個人事業主として成立してしまいます。

開業届は国税庁のホームページよりダウンロード可能です。国税庁『個人事業の開業・廃業等届出書(提出用・控用)』 わざわざ、税務署に足を運んで書類を手に入れなくてもHPよりダウンロードして印刷することができます。

個人事業主として開業したい方は、まずは税務署に開業届を提出しましょう。

青色申告のメリットとは?

所得控除を受けられる

青色申告のメリットは、65万円の所得控除を受けられることです。利益から経費を差し引いた所得に対し、さらに65万円もの控除を受けられるのは大きなメリットといえます。

ただし、青色申告をして複式簿記で経費計算をおこない、 確定申告時に賃借対照表や損益計算書を添付することが条件になっています。

青色申告をしても、単式簿記での掲載で 確定申告時に賃借対照表や損益計算書を添付しない場合には、10万円の所得控除になってしまいます。

青色申告をした方が得なのかを調べるには、freeeの青色申告税告診断でシュミレーションが出来ます。

複式簿記の方も会計ソフトに入するだけで自動的におこなってくれるようになっています。お勧めな会計ソフトはfreeeの会計ソフトです。

令和2年度より税制が変わります

◆改正1 個人の方の所得税について

・青色申告特別控除額が変わります!(現行 65 万円⇒改正後 55 万円)

・基礎控除額が変わります! (現行 38 万円⇒改正後 48 万円)

合計 103 万円 ( 青 色 申 告 特 別 控 除 ) ( 基 礎 控 除 )

更に

◆改正2 「(改正後)55 万円の青色申告特別控除」の適用要件に加えて

・e-Tax による申告(電子申告)又は電子帳簿保存を行うと、 引き続き 65 万円の青色申告特別控除が受けられます!

合計 113 万円 ( 青 色 申 告 特 別 控 除 ) ( 基 礎 控 除 )

【現行】 【改正1】 【改正2】

※ 以上の改正は、令和2年分以後の所得税について適用されます。

家族を従業員にして、その給与を全額経費とする

青色申告をした場合、 「青色事業専従者給与」 という書類を税務署に別途提出することで、あなたの家族の給与を全額経費として計上できるようになります。

もし家族と一緒に事業を行う場合には、青色事業専従者給与に関する届出手続をしましょう。

[提出時期]

青色事業専従者給与額を必要経費に算入しようとする年の3月15日まで(その年の1月16日以後に開業した人や新たに専従者がいることとなった人は、その開業の日や専従者がいることとなった日から2月以内)に提出してください。
なお、提出期限が土・日曜日・祝日等に当たる場合は、これらの日の翌日が期限となります。  ※HP参照

損失の繰越を3年間おこなえる

仮想通貨は、ファンダメンタルの影響を受けやすく日々価格変動の大きなビジネスです。そのため、本年度の損失を次年度に繰り越せる制度は大変有利といえます。

今年に相殺できなかった赤字を次年度に持ち越せることができれば、次年度の所得から前年度の赤字を差し引くことができます。

固定資産(30万円未満)を一括経費計上できる

白色申告の場合は、パソコンなどの高価な固定資産は10万円未満のものを経費として一括計上となります。しかし実際には、パソコンを10万円以上のものが多いですよね。

そんなときに青色申告をしていれば30万円未満まで一括経費で落とすことができるようになります。ただし、上限はあります。30万円未満のものを合計して300万円以下の備品として決められています。

所得がある程度あれば備品で300万まで経費で落とすことができるのは有難いですよね。

暗号資産取引をするなら個人事業主登録(青色申告)が有利なの?まとめ

暗号資産をおこなう上で、税金はつきものになります。暗号資産で億り人をたくさん現れたこともありましたが、翌年度に、所得税45%+住民税10%=合計55%もの多額な税金を納める必要がありました。

そのため、攻めること以外にも、守ることにも注力してほしいのが資産運用と言えます。暗号資産取引の税金についてはこちらに詳しく載っていますのでよかったら情報を仕入れてくださいね。