
仮想通貨取引をこれから始める初心者の方へ、現物取引とCFD取引についてご案内いたします。また、仮想通貨取引をする際に必ず耳にするレバレッジについてご説明いたします。
初心者の方がビットコインなどの仮想通貨を買う場合、その買い方(取引方法)は現物取引をCFD取引の2通りあります。
目次
仮想通貨取引その1 現物取引
1つめは現物取引と呼ばれる取引方法です。
例を挙げます。
1BTC(ビットコイン)価格=100万円のとき、1BTC(ビットコイン)を買うためには、皆さんが口座開設している取引所に100万円入金していれば購入することができます。
ここ数ヶ月のビットコイン価格は70万円~100万円ほどのレンジで推移しているため、1BTC(ビットコイン)を買うためには、それなりの金額を用意しないといけません。
それでは、CFD取引ではどうでしょうか?
仮想通貨取引その2 CFD取引

仮想通貨を購入するもう一つの方法は、CFD取引と呼ばれる取引方法です。
CFD取引は、「差金決済証拠金取引」または「仮想通貨FX」とも呼ばれたりもしています。
FX投資をされている人であれば馴染みがある言葉ですね。
この取引ではレバレッジを効かせて資金効率よく仮想通貨の売買ができます。
例を挙げます。
先程と同様に1BTC(ビットコイン)=100万円だと仮定します。
そして取引所のレバレッジが4倍だと仮定します。
レバレッジが4倍ということは、元手が四分の一で済みますので、25万円で
1BTC(ビットコイン)を購入することができます。
仮想通貨取引 CFD取引の注意点
1.現物と違い、ビットコインを保有しているわけではない
CFD取引の場合は、どこかで(任意のタイミング)で反対売買をしなければならない決まりがあります。先程の例で言うと、1BTC(ビットコイン)を買っても、どこかで売りに出さなければなりません。
例えば、1BTC(ビットコイン)=100万円が、1BTC(ビットコイン)=110万円になったら、ビットコインを売りに出せば10万円の利益になります。もちろん逆パターンもあります。
ビットコインを長期で持っておきたい場合は、現物取引にすることがおすすめです。
2.初心者が気をつけたいロスカットルール
現物取引と違い、CFD取引にはロスカットという仕組みがあります。
簡単に言うと、損失が拡大しすぎるのを防ぐために、持っているポジションを
強制的に反対売買する仕組みです。
ロスカット制度をしっかり理解するために、CFD取引で使われる証拠金の解説を
していきます。
3.証拠金
CFD取引が難しいと感じる理由の1つは証拠金の見方です。
具体例を見ながら、それぞれの証拠金の定義と見るべきポイントを解説します。
注)証拠金管理画面の表示は各社それぞれ違いますが、本質は同じなのでここでしっかりとマスターしましょう。
まず、あなたが仮想通貨取引所に100万円入金して1BTC(ビットコイン)を買ったと仮定します。この時のレートは1BTC=100万円に設定しましょう。わかりやすくするために、相場変動がないと仮定します。そのとき、あなたの証拠金の状況はこんな感じになります。
1. 口座資産 1,000,000円(取引所に預け入れた証拠金の額)
2. 評価損益 0円(相場が動くごとに評価損益が変化します)
3. 有効証拠金 1,000,000円(口座資産-評価損益)
4. 必要証拠金 250,000円(1BTCを買うために使用している証拠金の額)
5. 余剰証拠金 750,000円(有効証拠金-必要証拠金)
6. 拠金維持率 400%(有効証拠金÷必要証拠金×100)
このときに一番気を付けなくてはいけない項目が「証拠金維持率」です。多くの業者では証拠金維持率が50%を切るとロスカットがかかります。
では証拠金維持率の操作方法を覚えておきましょう。証拠金維持率が減り、ロスカットが近くなってしまう理由は2つあります。
1つが保有ポジションの増加です。ポジションが増えれば使用する証拠金も多くなるため、上記6で記載した式の分母が大きくなります。結果、証拠金維持率は下がっていきます。
2つめは損失の拡大です。これは上記6の公式の分子が増えることになるため、結果、証拠金維持率は下がっていきます。
ですから、証拠金を管理する上では、どのくらいのサイズのポジションを持つのか、現在の評価損益はどうなっているのか、の2点に気をつけながら見ていきましょう。
ちなみに証拠金維持率の概念は同じですが、業者によって呼び名が違ったり、計算式が違ったりしますのでサービス内容を確認してわからないことがあればカスタマーサポートに連絡してみるのも1つの手です。