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ステーブルコインDiemのローンチプラン
2020年からローンチがうわさされつつも、なかなかローンチに至っていないFaceBookの暗号資産(仮想通貨)「diem(ディエム)」ですが、2021年こそはいよいよ動きがありそうです。
アメリカのニュース専門放送局、CNBCの記事によると、ついに2021年末にトライアルが始まるとのことです。
Diemは、2019年に発表されましたが、当初は「Libra(リブラ)」という名称で発表されていました。
Diemの金融サービスを提供する予定である会社も「Calibra(カリブラ)」から「Novi(ノビ)」へ改変されています。
詳しい記事はこちら。
名称の改変を経て、今回は通貨の相場が米ドルに固定され、FaceBookもいよいよ暗号資産市場に本格的に参入する準備が整ったようです。
なぜこんなにも時間がかかっているのか?
なぜこれほどまでに発表から年月が経ってしまったのでしょう?
これはプロジェクトの発表当初、Diemが政府や世界中の消費者団体から反対意見や批判を大量にうけたことが主な原因だと思われます。
Diemは非中央集権的で、世界中どんなひとでもお金のやり取りができるようにというコンセプトのもとで開発が進められてきました。
世界には、諸事情により銀行の口座を開設することもままならない人がまだまだたくさん存在することも背景にあります。
しかし、FaceBookはいうまでもなくIT業界の大企業であり、これほどの大規模なプロジェクトが動き、ドルやその他の暗号資産を含む大きぼな通貨と対立してしまえば何が起こってもおかしくないと考えた人が大勢声をあげたものとみられます。
犯罪や違法な取引に利用されることも恐れていたと考えられます。
さらに、当初はブロックチェーン上で使用できる通貨を発行する予定でしたが、PayPalやeBayといったパートナー企業が否定的な報道に影響され、手を引き始めたのも実現に至らなかった原因の一つです。
このような事象が起因して、2020年の名称改変以降かなり慎重に進められており、詳しい情報がわかっていないという状況です。
Noviの公式ウェブサイトも、正式なローンチについては「Noviは現在構築中です。Noviについて最新情報を受け取るにはこちらに登録を。」と書かれた項目があるのみです。
「The Diem Association」
「The Diem Association」という団体がDiemのプロジェクトの監督をおこなっているようですが、この団体はいったいどういうものなのでしょうか?
Diemの名称がまだLibraだったころ、FaceBookのプロジェクトの監督のために立ち上がったのが、第三者機関の「Calibra Association」という団体でした。
The Diem Associationは、このCalibra Associationの後を継ぐかたちの機関であることがわかっています。
また、DiemがFaceBookから独立しているとのことでした。
まだまだ謎に包まれていることが多くありますが、Diemが公式にローンチすれば明確になることも多いのではないでしょうか。
世界各国がDiemに注目
ビットコインやイーサリアムといった暗号資産(仮想通貨)がここ数年で勢いを増してきていることを背景に、FaceBookという大企業が携わっているDiemは世界各国から大変注目を集めています。
特に中国などは「デジタル人民元」の発行を検討していることもあり、国内での調査を入念に行っている様子です。
滑り出しが順調とはいえないDiemですが、今回のプロジェクトでついに発行が実現されるのでしょうか?
FaceBookのCEOマークザッカーバーグ氏が今後どのような行動に出るのか必見ですね。
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