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半減期の意味とは?
半減期とは、「マイニングでもらえる報酬が半分になるタイミング」のことをいいます。
マイニングや、その報酬については「マイニングとは?マイニングの意味を解説」ページで解説していますので、そちらをご覧ください。
ビットコインが誕生した当時のマイニング報酬は50BTCでした。しかし、2012年に最初の半減期があり、報酬は25BTCになり、2016年7月に2度目の半減期があり、報酬は12.5BTCとなりました。次回の半減期は2020年5月頃と言われています。
半減期はどのように決まるのか?
ビットコインにおける中核技術であるブロックチェーンにおいて、取引をひとかたまりにして管理しているブロックが21万ブロックに達するごとに、半減期が訪れるようになっています。
マイナー達が日夜マイニング作業に励みながら21万ブロックを生成するのには平均して4年ほどかかるため、半減期は4年ごとにやってくると言われます
半減期はなぜ必要なのか?
半減期が必要な理由は、コインの市場への流通を抑制するためです。
円やドルなどの法定通貨は、市場に流通する通貨の量が中央管理者により適正な量にコントロールされていますが、中央管理者が存在しないビットコインではそれができません。
マイニングによる新規通貨発行で、コインが増えすぎてしまえば、インフレーションとなり通貨の価値は下がってしまうのです。
そこで半減期を設定することで、流通量が制限され、コインの価値が下がらないようにしているのです。
半減期には市場はどう動くのか?
通常、半減期にはビットコインの価格は上昇すると言われています。その理由は非常にシンプルで、半減期によりビットコインの新規通貨発行数が減少するため、需要に対し供給が比較的少なくなり、価格が上昇するのです。
その他にも、半減期を迎えるにあたり、巷ではビットコイン関連のニュースが増え、注目度が上昇することにより価格が高騰したり、またその高騰により利益を得た人が利益確定を一気に行うことで価格が急降下したりするなど様々な動きが予想できます。
半減期を繰り返すとどうなるか?
ビットコインには2100万枚という発行上限があります。2019年10月にビットコインの発行枚数は1800万を超え、残りは300万枚を切っています。半減期の存在や、現在のマイニングペースを考えると2140年ごろにビットコインの新規発行は終了するといわれています。
しかしながら、マイニングはビットコインのシステムを維持するのに必要不可欠なものであるため、新規通貨発行終了後は、マイナーへの報酬は新規通貨ではなく、ユーザー達の取引手数料が利益として還元されるそうです。
これに対し、手数料だけではマイナー達のインセンティブに十分ではなく、ネットワークのセキュリティが脅かされる可能性があると指摘する専門家もいます。