
今回はビットコイン初心者の皆さんを対象に、ビットコインの始め方をお教えします。
「ビットコインって何なの?」
「株やFXはやったことないけど仮想通貨は興味ある!」
といった人たちに有益な情報になれば幸いです。
初心者の方がビットコインの始め方を知ることで、今後のあなたのビットコイン取引が確実に有意義になるようにお伝えします。
ビットコインってなに?
ビットコインを始める前に、ビットコインとはいったい何なのかを知る必要があります。
ビットコインは2008年にサトシ・ナカモトという謎の人物(もしくは団体)によって、世界初の仮想通貨として発表されました。
仮想通貨(暗号資産)とは、電子データのみでやり取りされる通貨であり、主にインターネット上での取引に用いられます。国家の枠組みを超えた通貨として、世界中での実用化が期待されています。
よくビットコイン=仮想通貨と勘違いされている方もいますが、そうではなくビットコインは数ある仮想通貨のうちの一つです。
ただ、ビットコインは仮想通貨でもっとも代表的なものであるため、仮想通貨の中でビットコインと
ビットコインは儲かるの?
ビットコイン取引では、通貨価格の変動を利用し、利益を上げることができます。
価格は、需要と供給のバランスによって変動します。
例えば仮想通貨に関する良いニュースがあれば、ビットコインの需要が増え、価格は上昇します。そのニュースの前にビットコインを買っていれば、価格が上がったところで売却することにより、その分の利益が上げられます。
例えば、2010年の5月に初めてアメリカでビットコインが決済に使われたとき、ピザ2枚と1万BTCが交換されました。ピザ2枚が日本円にして1万円だとすると当時の1BTCは1円ほどだったと言えます。
しかしながら、2020年1月20日現在、ビットコインの価格は1BTC=約95万円となっています。(BTCはビットコインの通貨単位)
その当時ピザを2枚売った人が今まで1万BTCを保持していたら、95億円もの価値になっていたということです。
このようにビットコインでは信じられないような儲け方をしている人が数多くいます。
ではそこにはリスクは存在するのでしょうか?
ビットコイン5つのリスクとは?

株やFXと同じように、投資対象であるビットコインにもリスクは存在します。
ビットコインのリスクは大きく分けて以下の5つです。
リスク1.価格変動が激しい
ビットコインを始めとする仮想通貨は価格の変動が株などに比べて激しいという特徴があります。
株式市場では、企業の動向に応じて株価の値動きがありますが、一日における株の上昇・下落の範囲が決まっているため、株価がその上限まで値動きした場合、価格が止まるシステムになっています。
しかし、仮想通貨の価格変動は上昇や下落の範囲が株価のように定められていないため、国際的な規制や取引所のトラブル、または国際情勢などによって価格の急騰・暴落が起こり得ます。
しかしこれは、短期間で大きな利益を出したい人にとっては大きなメリットになるため、一概にリスクとは言うことができませんが、初心者の方が大きな額を投資するのにはあまり向いていないのかもしれません。
リスク2. 国や政府の規制
仮想通貨はまだまだ歴史が浅く、それに関する制度がまだ整っていないのが現状です。また、国によっては仮想通貨のシステムが不正に悪用される可能性が高いと判断し、仮想通貨の取引自体を禁止するところも存在します。
例えば、2017年には中国がICO(企業がオリジナルの仮想通貨を発行することで資金を調達する方法)を禁止し、多くの取引所が閉鎖し、一部の仮想通貨が大暴落しました。
このように、国や政府の規制によって、予期せぬ不利益を被る可能性があるのです。
日本では2017年の仮想通貨法により仮想通貨を認めているため、今のところは大丈夫だと言えるのではないでしょうか。
リスク3.税金
仮想通貨は日本では課税対象になります。
仮想通貨取引によって生じた所得は原則として雑所税に区分され、他の所得額と合計した金額に課税されます。所得税に対しての最大課税率は45%、それに住民税(地域によって異なる)を含めると55%が税金で消えてしまうことになります。
後々になってこれを知って後悔しないよう、肝に銘じておくといいですね。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円を超え4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
参考 国税庁HP「No.2260所得税の税率」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm
リスク4. 価格操作
ビットコイン市場では、大口保有者である「クジラ」と呼ばれる投資家が多く存在します。彼らが結託して一斉にビットコインを売却した場合、ビットコインの価格は暴落します。
例えば、大口取引を監視するホエールアラートによれば、あるアドレスは、8万BTC(約800億円)を保有しているのにもかかわらず、2011年以降の活動が皆無だと言います。
しかし、もしこの投資家が「そろそろ売ろう」と決めれば、相場は完全に崩壊してしまいます。
長期的に見れば、クジラたちはコインを売らなければいけなくなり、ビットコインの分配度合いは少しずつなだらかになると予想する専門家もいますが、このようなリスクが存在することは頭に入れておく必要がありますね。
リスク5.取引所のハッキング
ビットコインの誕生から、仮想通貨取引所のハッキングは幾度も起きています。
しかしこれはビットコイン自体のシステムの脆弱性のせいではなく、取引所のセキュリティの問題です。
つまり、取引所に資産を預けることがリスクなのであり、ビットコイン取引をすることがリスクなのではありません。
なので、取引所内で大量のビットコインを保有するのではなく、ウォレットに移しての保管や、他の取引所を利用してリスク分散を行うように心がけるといいですね。
ビットコインの具体的な始め方
ビットコインの始め方はとてもシンプルです。
仮想通貨取引所に口座を開設し、日本円を入金したら、取引を開始するだけです。
ではどんな取引所を選ぶ必要があるのでしょうか?
以下は初心者の方が重要視するべき基準です。
- セキュリティが万全か
- 手数料の安さ
- 使いやすさ
セキュリティが万全か
上述の通り、取引所のセキュリティの脆弱性がつかれ、ハッカーによって攻撃される事件が相次いでいます。取引所のセキュリティが万全かどうかは、ご自分の資産が安全に保管されるかどうかという問題にかかわってくるのです。セキュリティが万全かどうかを見る基準は、金融庁に認可されている取引所であることです。
金融庁認可取引所一覧(2020年1月現在)
- 株式会社マネーパートナーズ
- QUOINE株式会社
- 株式会社bitFlyer
- ビットバンク株式会社
- SBI VCトレード株式会社
- GMOコイン株式会社
- フォビジャパン株式会社
- BTCボックス株式会社
- 株式会社ビットポイントジャパン
- 株式会社DMM Bitcoin
- TaoTao株式会社
- Bitgate株式会社
- 株式会社BITOCEAN
- コインチェック株式会社
- 楽天ウォレット株式会社
- 株式会社ディーカレット
- LVC株式会社
- 株式会社LastRoots
- FXcoin株式会社
- 株式会社フィスコ仮想通貨取引所
- テックビューロ株式会社
- 株式会社Xtheta
参考: 金融庁HP仮想通貨交換業者登録一覧 http://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasoutuka.xls
手数料の安さ
手数料に関しては無料の取引所や、取引をするとキャッシュバックされるマイナス手数料をうたっている取引所もあるので、それらも大きなメリットになります。
使いやすさ
パソコンでしか取引のできない取引所や、スマホのアプリがない取引所などを選択すると、値動きの激しいビットコイン取引においてスピードが落ちてしまい、足かせになる可能性もあります。
ユーザビリティは基準の一つになるでしょう。
取引所における口座開設に関しては、取引所別に他の記事で解説をしているので詳しくはそちらをご覧ください。
ビットコインはいくらから取引できるの?
現在1BTC=約95万円だと言いましたが、ビットコインの最小購入可能単位は1ではありません。
取引所によって異なりますが、いちばん小さいところで0.0001BTCから取引を始めることが可能です。
つまり95円あればビットコイン投資ができてしまうのです。
もちろん投資額が少なければ利益も少ないのですが、少額からスタートすることで次第に取引自体に慣れていき、徐々に金額を挙げていけるというメリットがあります。
ビットコインの儲け方!

いよいよ取引所に口座を開設し、日本円を入金したら、いざ取引です。
しかし、どういう風に取引すれば儲けることができるのかわかりませんよね。
ここでは、ビットコインで儲けるための以下の4つの運用方法をお教えします。
- 現物取引
- レバレッジ取引
- 積み立て投資
- レンディング
現物取引
現物取引は最も基本的な仮想通貨の取引方法です。
仮想通貨を売買しその差額で儲けるやり方です。
株やFXを始めとする投資の中でも最もベーシックな手法なので、初心者の方はまずこれからスタートすると良いでしょう。
リスクを抑え、長期間の値動きを捉えることができますが、ビットコインは価格変動性(ボラリティ)が非常に高いため、現物取引とはいえ油断はできません。
仮想通貨関連のニュースや国際情勢などしっかりとアンテナを張って売買のタイミングを失わないようにしましょう。
レバレッジ取引
レバレッジとは日本語で「てこ」という意味です。
少ない力で大きなものを動かすことのできる「てこの原理」と同じ要領で、レバレッジ取引を使うことで、自分の元手の何倍ものお金を動かしながら取引することができます。
レバレッジ取引のメリット
レバレッジ取引のメリットは何と言っても少額で大きな利益が狙えることです。
例えば元手が10万円で、レバレッジ倍率が10倍、1BTCが100万円だと仮定します。
レバレッジ取引にて1BTCを購入し、1BTCが120万円に値上がりしたら、差額の20万円はすべて利益になるのです。
もし、レバレッジ取引ではなく現物取引だとしたら、0.1BTCしか購入できず、利益も2万円になっていました。
レバレッジ取引のデメリット
しかしながらレバレッジ取引のデメリットは、損失も全額負担ということです。
先ほどの例で1BTC=90万円に値下がりしたら10万円の損失になってしまうのです。
また日をまたいでポジションを保有するとスワップポイントと呼ばれる手数料がかかります。それゆえ、短期間で大きな利益を狙いたいトレーダーに向いた運用手法と言えるでしょう。
積立投資
積立投資とは、定期的に一定の金額を積み立てていく投資手法です。投資信託積立や純金積立など多くの分野で採用されている方法です。
積立投資のメリット
積立投資のメリットの一つはリスクが少ないということです。
これはドルコスト平均法とも呼ばれ、非常にリスクの少ない手法であると言えます。
なぜかというと、毎月同じ金額で購入するということは、ビットコインの値段が高いときは相対的に購入量が減り、安いときには購入量が増えるため、平均的な購入価格が下がります。
これにより、価格下落時の損失は減り、上昇時の利益は大きくなるのです。
もう一つのメリットは、自動取引をしてくれるので、相場に張り付いている必要がないということです。これは忙しいビジネスマンの方々にぴったりな手法であると言えます。
積立投資の デメリット
積立投資のデメリットは、一攫千金を狙うことは難しいということです。
毎月コツコツと貯めていき、長期間での利益を堅実に狙う手法のため、短期間で大きな利益を狙いたい方にとっては不向きだと言えますね。
レンディング
レンディングとは自分が保有しているビットコインを貸し出すことで金利がもらえるサービスです。日本円の銀行預金と同じようなシステムだと言えます。
これを行うのは仮想通貨取引所で、レバレッジ取引をするために借りたい人と、レンディングのために貸したい人の仲介を行っています。
また、レンディングの金利は約5%となっており、着実に資金を増やすことができます。
ビットコインで失敗をしないために
ビットコインで億単位の利益をだすいわゆる「億り人」になる人がいる分、逆に億単位の損失を出す人もいます。このような大きな失敗を防ぐためには、最低限守るべきポイントが二つあります。
- 一つ目は投資する資金が余剰資金であること。
- 二つ目は取引のルールを決めていることです。
投資する資金が余剰資金であること
ビットコインに限らず、全ての投資行動において考えなければならないのは、「投資に使う資金が余剰資金であるかどうか」です。
生活に必要な資金を使い投資を行ってしまうと、精神的な余裕がなくなり、投資判断が正常にできなくなってしまうことが多いです。
例えば、自分の中で損切りのラインを決めていても、生活資金がなくなってしまう恐怖からナンピン買いを行い、さらに損失が増えてしまうということがあるのです。
決して生活に支障をきたさない範囲で投資を行うことが、投資の成功につながる第一歩だと言えます。
取引のルールを決めていること
取引のルールとは、投資をする際にどのタイミングで利益確定・損切りをするのか、ポジションサイズ、エントリーのタイミングなどを自分の経験や投資の勉強を通して分析しルール化したものです。
これを作成し、これに従って取引を進めることで、人間が持つ感情的・突発的な投資行動を抑制することができ、大きな失敗を防ぐことができます。
また、もし一つの取引ルールに従って投資を行い負けが続く場合、その取引ルールの見直しをすることで、なぜ負けるのかを論理的に分析することが可能になります。