JVCEAとは? 金融の「自主規制」ってなに?

みなさん、「JVCEA」は聞いたことがありますか?

「JVCEA」とは「一般社団法人日本暗号資産交換業協会」のことです。

ご存じない方は、「よくわからないし、知っててなんの意味があるの?」と思われるかもしれません。

ですが、暗号資産(仮想通貨)をご利用になる方にはぜひ知っておいていただきたい団体です。

今回はこのJVCEAが、みなさんが暗号資産(仮想通貨)を利用するうえでどのような役割を果たしているのかをご紹介していこうと思います。

JVCEA 一般社団法人日本暗号資産交換業協会とは? JCVEAの概要をご紹介

JVCEA 一般社団法人日本暗号資産交換業協会とはいったいどのような団体なのでしょうか?

協会概要によると、

「一般社団法人日本暗号資産取引業協会は、暗号資産交換業及び暗号資産関連デリバティブ取引業の自主規制団体であり、資金結成包に基づく『認定資金決済事業協会』と金融商品取引法に基づく「認定金融商品取引業協会」を兼ねております。」

とあります。

つまり、JVCEAは暗号資産(仮想通貨)を取り扱う上で、暗号資産が安全で健全に取り扱われるように管理・保護している団体であるということですね。

JCVEAは、日本暗号資産事業者協会(JCBA)と日本ブロックチェーン協会(JBA)の2つの団体から厳選された会員によって構成されており、2018年3月29日に、第87条に基づいて金融庁によって認定されて設立された資金決済事業協会です。

「会員の行う暗号資産交換業及び暗号資産関連デリバティブ取引業の適切かる円滑な実施を確保し、その健全な発展の及び利用者の保護並びに投資者の保護に資する」という目標をもって活動しているようです。

暗号資産(仮想通貨)を利用するすべての人に安全を提供するうえで欠かせない役割を担っています。

近年では暗号資産(仮想通貨)を使った詐欺や薬物つながりの犯罪が多くあるようなので、それらを拡大させないためにもこのような活動をする団体が必要不可欠です。

JVCEAは何をする団体? 業務内容

では、実際にJVCEAが具体的にはどんな活動を行っているのか見てみましょう。

  • 自主規制規則の制定
  • 会員に対する監査、モニタリング、情報提供
  • 会員に対する指導、勧告及び処分
  • 会員からの業務相談
  • 暗号資産交換業に関する苦情受付

※暗号資産関連デリバティブ取引業に係る苦情受付業務は、証券・金融商品あっせん相談センター(略称:FINMACフィンマック)に委託しています。

利用者等への情報提供 暗号資産関連取引に係る調査

JVCEAの公式サイトの「業務」の欄を見てみるとこのような内容が記載されています。

ここで「自主規制」という言葉が出てきます。

「自主規制」といえば、テレビやラジオなどのメディアにおいて、特定の言葉(NGワードなど)を伏せるために用いられるかぶせ音やモザイクを思い浮かべますよね。

ですが、金融の話題でみかけると、「こういう場合での『自主規制』とはどういう意味なのか?」という疑問が生まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「自主規制」という言葉を調べてみると、「批判や攻撃あるいは公権力の介入などを避けるために、個人や団体が、自主的にその活動に制約を加えること」という解説が表示されます。

この「自主規制」という言葉は、必ずしもタブーを犯してしまったからふさぐ」という意味にはならないのです。

むしろタブーを犯してしまう状況を作らない、犯してしまった場合には厳重に処罰するという意味あいで使われます。

さらに金融においては「自主規制」について、概要や体制・特色があるのです。

金融の「自主規制」とは?

ここからは、金融における「自主規制」について詳しく見ていきましょう。

金商法大第84条第1項では、取引所は「有価証券の売買及び市場デリバティブ取引を公正にし、並びに投資者を保護するため、自主規制業務を適切に行わなければならない」と定められています。

自主規制業務

1. 金融商品等の上場及び上場廃止に関する業務
2. 会員等の法令等の遵守の状況の調査
3. その他、金融商品市場における取引の公正を確保するために必要な業務として内閣府令で定める次の事項
・会員等が行う金融商品市場における有価証券の売買又は市場デリバティブ取引の内容の審査
・会員との資格の審査、処分等に関する業務
・上場する有価証券の発行者が行う当該発行者に係る情報の開示に関する審査及び発行者に対する処分等に関する業務
・特定自主規制業務に関する業務規定等の規制の作成、変更及び廃止並びに定款の変更に係る総会又は株主総会の議案の概要の作成

とされています。

言葉使いは少し難しいですが、自主規制業務では金融商品取引法においてこのように定義されており、調査・審査、処分の決定、不正の防止を上場企業、上場を希望する会社、証券会社や投資者の取引など、広範囲にわたって実施しています。

また、投資者保護を優先的に考え、公益のことを考えるうえで、高い自律性や、公正・中立な立場に立って管理や運営をする組織体制が大変重要です。

さらには、困ったときに迅速に専門的な対処ができることに特化できることも肝となります。

従来は取引所がこの役割を取引所組織内に置いていたこともあるそうですが
「公正・中立な立場」を加味して、第三者が抑止力となる必要性があるので、委託できる専門団体が存在することは非常に重要なことなのです。

冒頭でも述べた通り、自主規制は金融に関わる全ての人が安心且つ安全に金銭の取引ができるように制定されているのです。

自主規制の重要性 なぜ必要なの?

先ほども述べた通り、自主規制業務は暗号資産(仮想通貨)を利用する人全員が健全で安全な取引の遂行に臨めるようにあるルールです。

暗号資産(仮想通貨)の取引を行う際は通常取引所をはさんでやり取りをしますよね。

皆さんの大切な資産を預かり、経済の発展につなげるのが取引所の役目です。

もちろん、たくさんの人から資産を預かっている取引所が安全で健全な場所であればいいのですが、たくさんの人が働き資産を回している以上、どうしても監査役が必要となります。

その役割を同じ組織内に置いておくこともできますが、預けている側から見ると内輪で監査と取引所が密接にかかわりすぎていると、中には不安になってしまう方もいらっしゃるかと思います。

法規制だけではどうしても賄えない役割は、その取引所の名誉のためにも、利用している方にとってもなくてはならない存在です。

また、利用者自身が不正に資産を扱っている場合、取引所を守る立場も必要ですよね。

悪意を持った投資者が不正に取引を行っていては、他の利用者の方にも負担が降りかかる可能性もあるのです。

自主規制は、取引所の中ではいわば「品質管理」の項目に該当するサービスです。

日々変動する取引の環境に常に目を光らせ、何かあれば迅速に対応できるサービスが無ければ取引所は成り立ちません。

暗号資産(仮想通貨)界でJVCEAが果たす役割

冒頭でも述べた通り、JVCEAはこのように自主規制を通して暗号資産(仮想通貨)利用するすべての人を保護し、常に不正が起こっていないかを見守る役割を担っています。

いわば、暗号資産(仮想通貨)界の自主規制団体とも呼べる存在なのです。

JVCEAのサイトの協会概要のセクションを見てみると、「会員」の項目があります。

「会員」は大きく3つにわかれていて、すべて暗号資産(仮想通貨)に関わる事業者と、協会の目的に賛同できる人で構成されています。

まとめ

JVCEAと金融における「自主規制」の大切さがお分かりいただけたでしょうか?

JVCEAは暗号資産(仮想通貨)に携わるすべての人を守ろうというポリシーを持っていることが理解していただけたかと思います。

皆さんが今後暗号資産の取引で取引所を選ぶ際に「JVCEA」の会員であるかどうかは注目したい指標の一つになると思います。

暗号資産ジャーナルでは、他にもお役立ち記事を日々更新していますので、他の記事もぜひチェックしてみてくださいね!