
2021年9月、暗号資産取引所Huobi(フォビ)の元幹部David Gan(デビット・ガン)がベンチャーキャピタルを設立し、初のファンドを立ち上げました。
以前当サイトでも紹介したDeFiとCeFiがありますが、DeFiは分散型金融、CeFiは中央集権型金融と、それぞれ相反するもののように感じます。
しかし、ガン氏は、この二つをメタバースを用いることで繋げるという計画を立てているようです。
一体どういうことなのでしょう?
OP Crypto Capital Management Ltd.
OP Crypto Capital Management Ltd.(以下、OP Crypto)の設立は2021年7月、約半年程前のことです。
Huobi Capital(フォビキャピタル)の元シニア投資ディレクター兼フォビのインキュベーターであったガン氏は、OP Cryptoの設立目的は「DeFiとCeFiをメタバースでつなぐこと」であると語りました。
さらには、ゲームからWeb3.0に至るまでのブロックチェーンスタートアップのライフサイクルでより積極的な役割を果たすことを目指しているようです。
OP Cryptoは、
- Huobi Ventures(フォビ・ベンチャーズ)
- Galaxy Digital(ギャラクシー・デジタル)傘下のVision Hill(ヴィジョン・ヒル)
- Bybit(バイビット)の投資部門MiranaVentures(ミラナ・ヴェンチャーズ)
- The Brooker Group(ザ・ブルッカー・グループ)
- CoinDesk(コインデスク)の親会社Digital Currency Group(デジタル・カレンシー・グループ)
が支援しています。
来るべきWeb3.0のエコシステムにおいて、コーポレートガバナンスの未来と、権力の中央集権的な存在からコンテンツクリエーターへの移行を目指したプロジェクトに投資することで、目標を達成していく計画です。
知名度はまだ低めですが、VC業界有数の会社が支援していることもあり、今後さらに注目を浴びる可能性があります。
また、CoinDeskのインタビューでは、OP Crytpoが「初期段階の投資にに関心を持たない、大手ファンドが手をつけていない空白を埋める」と語っています。
OP Cryptoは、「東洋と西洋の市場」の間にギャップが存在し、そのギャップを埋めることにフォーカスして、製品の市場導入、トークンエコノミクス、人材採用等を通して新しいプロジェクトを支援していく様です。
現在、アメリカにはアジア市場と深いつながりを持つ暗号資産(仮想通貨)ベンチャーキャピタルは存在せず、ガン氏は大手取引所出身の唯一中国人VCゼネラルパートナーなので、ファンドの現在のメンバーは複数の取引所での経験と深い関係を持っていることを語りました。
ガン氏等の計らいで、東洋と西洋のギャップがどのように狭まっていくのか、今後目が離せませんね。