ポルトガルは暗号資産(仮想通貨)ヘイブン?昨今のニュースから考える暗号資産事情!

「タックス・ヘイブン」と呼ばれる場所がありますが、実は暗号資産(仮想通貨)界にも「暗号資産ヘイブン」と呼ばれる場所があります。

皆さんは聞いたことがあるでしょうか?

今回は、世界の暗号資産税事情を交えて「暗号資産ヘイブン」について深堀していきたいと思います。

「暗号資産ヘイブン」ポルトガル

オランダに住んでいたディディ・タイフツ(Didi Taihuttu)一家は、2017年に全財産を売却してビットコインを購入したのち、節税のためにポルトガルに移り住みました。

ディディ氏の父親が亡くなった直後、家から子供の所有するおもちゃまで売却し、ビットコインに変換したのです。

彼らは5年間、家族で遊牧のように旅をしながら暮らしていたのですが、ポルトガルのビットコインへの課税が0%という情報を知り、ポルトガルに定住することにしたそうです。

タイフツ一家がビットコインに全財産を変換した際、当初のビットコインの価格は900ドルでしたが、現在は約4万8000ドルで取引されています。

ディディ氏がCNBCのインタビューを受けた際、「妻と3人の子供たちの計5人で、5年間旅をしながら暮らしてきたが、ポルトガルでは暗号資産やキャピタルゲインに対して非課税であることから、旅をやめてそこに移り住むことにした」と話していました。

また、「ポルトガルは最高のビットコイン・ヘイブンだ」と話していたそうです。

そんな夢のような話、本当なのでしょうか?

ポルトガルのメディアサイト「negocios」を覗いてみると、確かに2019年8月26日に「暗号資産の交換と報酬は付加価値税(VAT)から免除されます」という見出しで、税務当局が暗号資産の収入を課税対象ではないことを明確にしたことが記載されています。

Source: Jornal de negocios

国内の暗号資産(仮想通貨)マイニング企業に対し、付加価値税免除の内容を公式文書で説明したとも報じています。

さらにポルトガルでは、暗号資産(仮想通貨)の収益に対する所得税も免除されるということです。

これならば、タイフツ一家がポルトガルに移住したことにも納得がいきますね。

アメリカの「暗号資産ハブ」、プエルトリコ

アメリカの「暗号資産(仮想通貨)ハブ」として注目されているのが、カリブ海のリゾート地であるプエルトリコです。

プエルトリコはアメリカの領地でありながら、タックス・ヘイブン(租税回避地)でもあるのです。

シリコンバレーやニューヨークからの移住者は、現地で超富裕コミュニティを形成していて、ブロックチェーン関連のビジネスを進行させている模様です。

この移住ブームが巻き起こったきっかけは、2018年のビットコイン急伸です。

当時、ビットコインの価格が1BTC=2万ドルに迫る勢いでした。

しかしその後、価格が下落したので結局ブームにまではならなかったのです。

そして昨年(2021)、1BTCあたりの価格が過去最高の6万8000ドル超えの記録を叩き出したことをきっかけに、再び一大ブームが到来したのです。

アメリカには他にも「暗号資産の街」と呼ばれるフロリダ州マイアミがあります。

マイアミは州所得税非課税です。

しかし、南の島のプエルトリコはマイアミをも凌ぐ人気移住スポットとなりつつあるのです。

暗号資産(仮想通貨)ビジネスの最先端を走り、時にインキュベーターとして活躍する現地の富裕層コミュニティは今や、プエルトリコに新たな移住者を呼び込む魅力のひとつと化しています。

プエルトリコは米国の領地にあたるので、移住してもアメリカ在住者はアメリカのパスポートを手放す必要がないので、移住先には最適ともいえます。

ただし、このように節税目的でプエルトリコに移住してくる富裕層に対して、批判の声も少なくありません。

カナダのジャーナリスト、ナオミ・クライン氏はこのコミュニティを「暗号資産植民地主義」という言葉で表現しています。

たしかに、平等性を期すことが目的で作られた暗号資産(仮想通貨)の世界で、保有者が大勢一点に集中してしまうのは何となく矛盾してしまっているようにも見えますね。

このブームが今後どのような流れを見せるのか、必見ですね。

まとめ

いかがでしたか?

今回は暗号資産ヘイブンと呼ばれる地域を紹介していきました。

ビットコインなどをたくさん保有している人にとっては夢のような話ですね。

しかし、世界的な経済の均衡を保つためにも、一点集中してしまうのはあまり理想的とは言えませんよね。

あくまでもこんな話もあるという呈で考えていただければと思います。

今後他にも暗号資産ヘイブンと呼ばれるような場所が増えていくのでしょうか?

それとも世界的に規制が厳格化していくのでしょうか。

そしてこの税制がその地域にどのような変化をもたらしていくのか、興味深いですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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他にも気になる記事があれば、ぜひチェックしていってみてくださいね。

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