
ビットコインの祖として知られるサトシナカモト。その全貌は謎に包まれていますが、今回はサトシナカモトについて知るべきことを初心者向けに解説したいと思います。
サトシナカモトとは
2008年11月、ネット上に一つの論文が、サトシナカモトと名乗る謎の人物または団体により発表されました。この論文は、ブロックチェーンという革新的な技術を利用した仮想通貨「ビットコイン」を提唱するものであり、今につながる仮想通貨の歴史の幕開けとなるものでした。
その後、サトシナカモトは数名の技術者と電子メールのみのやり取りでビットコインのシステムを作り上げました。
つまり、このサトシナカモトはビットコインの祖であり、この世界に仮想通貨という概念をもたらした人物(団体)ということになります。
サトシナカモトの正体

サトシナカモトが一体誰なのかはいまだにわかっていません。これまでに様々な推測がされてきましたが、説や噂の域を出ない状況です。
ここではいくつかの説を紹介いたします。
日本人説
名前からすれば、我々日本人なのではないか?という期待は膨らみますよね。京都大学の望月真一教授や、SBI会長の北尾氏がナカモト氏ではないかという噂がありましたが、両方とも本人によって否定されています。
日系アメリカ人説
日系アメリカ人である、ドリアン・プレティス・サトシ・ナカモト氏は、過去の経歴や同姓同名であることから、Newsweek誌にサトシナカモトであると報道されましたが、これも後日本人によって完全に否定されています。
アメリカ人説
サトシナカモトがネット上に掲載した論文と、文章の書き方が似ており、かつ過去にデジタル通貨の開発に携わったことがあることから、ジョージワシントン大学のニック・サボ教授がサトシナカモトではないかとの記事がWall Street Journal誌に掲載されましたが、これも否定されています。
他にも、イギリス人説、オーストラリアの技術者集団説、フィンランド人説、さらには未来人説など様々な説があります。
サトシナカモトまとめ
サトシナカモトの正体は今後も明かされることはないのではないかと個人的には思います。なぜならビットコインをはじめとする仮想通貨は、非中央集権のもとに成り立つ通貨であり、創設者の存在は邪魔になると考えるからです。
しかし、ビットコイン創設者としての地位や名声をなげうって、ビットコインの分権性の確立に寄与したならば、サトシナカモトは真の技術者といえるかもしれませんね。