Stellar(ステラ)とはどんな暗号資産?リップルと何が違うの?

2019年11月に日本の大手暗号資産取引所コインチェックが初めてステラルーメン(XLM)を新たな取扱銘柄として追加したとしても話題になったStellar(ステラ)

その後もいろいろな取引所でも取引が開始されました。

11月20日現在ステラルーメン(XLM)は暗号資産の時価総額ランキングで見ても17位と知名度的にはBitcoin、Ethereumと比べると劣るものの人気のコインとなっているのが分かります。

そこで今回はステラの基本情報、特徴を詳しく説明していこうと思います!

#ステラ(XLM)ってどんな暗号資産?

ステラは個人向けの送金にフォーカスしたオープンソースの分散型決済プロトコルで、どの通貨ペア間でも高速で国境を越えた取引を可能にします。

他の暗号通貨と同様に、ブロックチェーン技術を使用して動作しています。ステラのデジタル通貨は、ルーメン(XLM)と呼ばれています。XLMは、エーテル(ETH)がEthereumネットワークに力を与えているのと同じように、ステラネットワークとそのすべての操作に力を与えています。

そして着目するべき点は、ステラがリップルの開発者でもあり、世界初の暗号資産取引所となったマウントゴックス創設者の「ジェド・マケーレブ」氏により開発されたということです。また、ステラはリップル(XRP)をベースとして作られているので、仕組みとしてはリップルと似ています。

#ステラが持つ4つの特徴

個人の送金・決済で利用されることを想定している

ステラは、銀行口座を持っていない人であっても、手軽に送金や決済する手段として開発されました。そのため、少額の取引でもスムーズに行われるように整備されています。

、法定通貨とも交換ができるため、個人が自国の法定通貨を簡単に外貨送金できる環境でもあります。さまざまな国に送金したい個人にとっては、利用価値も高く今後も需要が高まってくると想定されています。

開発陣がクリーンかつ非営利団体が運営している

ステラを運営しているのはステラ開発財団(Stella Development Foundation)という非営利団体です。ステラ開発財団は四半期ごとの予算や組織の人事など、組織を可能な限り透明化させています。

また、非営利団体が運営しているため、組織の利益を優先することなく、通貨保有者に損害を与えない意思決定をする可能性が高いことも魅力的と言えるでしょう。

安価な手数料

暗号資産は銀行送金と比べると安いのが魅力的ですが、ステラは他の暗号資産と比べても破格といえるくらい手数料は低く設定されています。

ステラは送金・決済に関する手数料は0.00001XLM(約100万分の1ドル)しかかかりません。そのため個人間で送金する比較的小口な取引でも手数料をほとんどかけずに行うことができます。

個人間の送金・決済にかかる時間の短さ

安価な手数料のほかに特記するべき点はその決済や送金の素早さでしょう。ビットコインの決済速度は約10分ですが、ステラの決済速度はおおよそ2~5秒です。

決済速度が高速でユーザーの取引時のストレスが軽減できるため今後も多くのユーザーがステラを利用すると予測されています。また、コロナやグローバル化を背景に暗号資産が改めて注目されています。

その中でも送金・決済の高速な実行と安い手数料という特徴を持つステラはそういった用途では便利で、非常にシームレスな取引が世界中で可能とさせるでしょう。

#ステラが他の暗号資産と違う点

暗号資産と従来の金融とのギャップを縮めることを目的に2014年に誕生しました。それ以来、ステラはDeloitte、IBM、Stripeなどの世界的に有名な金融・テック企業をはじめ、アジアやヨーロッパの十数社の金融機関や決済処理業者と提携しています。

ステラは、人と決済システムと銀行をつなぐことで、グローバルなデジタル決済レールを目指しています。

ステラ独自の競争優位性は、1ペニー以下の超低取引コストで、誰もが余計なコストをかけずに素早く送金できることです。

2014年にJed McCalebとJoyce Kimによって設立されたステラは、400万件以上の個人アカウントに対して4億5,000万件以上の取引を処理してきました。

従来の金融システムを置き換えることを目的としていないステラは、既存の環境への暗号資産の統合に取り組んでいます。そしてステラネットワークは、他の通貨の取引にも適しています。

XLM以外にも、ステラネットワークのユーザーはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、または他の通貨を送金することができます。

習慣的な支払いの世界を革新的、しかし、従来の金融システムを崩壊させないように平和的な変革を目標とするステラは、ネットワークを拡大し、適用分野を拡大しています。

このプロジェクトの可能性を認識したサムスンは、ステラとのコラボレーションを発表し、サムスンの一部のギャラクシースマートフォンにXLMを導入しました。

#ステラの仕組みとは?

ステラネットワーク上で行われた取引は、共有された分散型の公開台帳に追加され、世界中の誰もがアクセス可能なデータベースとなります。取引のコンセンサスを迅速かつ正確に得るために、ステラは独自のコンセンサス方式を採用しています。

もともとはリップルのコンセンサス方式を採用していましたが、独自のプロトコル、Stellar Consensus Protocol(以下、SCP)が導入されています。

SCPにより、ネットワーク上の全員が数秒以内に取引の有効性について合意に達することで、迅速かつ安価な取引が可能になりました。

ステラのトランザクションをグローバル台帳に追加する参加者(ノードと呼ばれています)は、その参加者が同意する他の信頼できる参加者のミニネットワークを選択します。

これらのミニネットワーク(Quorum Slice)が重複している限り、ステラの全体的なネットワークは、どのトランザクションが有効かについて合意に達することができ、迅速に台帳に追加することができる仕組みとなっています。

Blockchain.comのサポートサイトによると、ステラコンセンサスには以下の4つの特徴があり台帳、ブロックチェーンに取引を記録する際により早く、安全に反映されるそうです。

出典:https://support.blockchain.com/hc/en-us/articles/360019105391-Stellar-consensus

  1. 参加の自由:誰もがコンセンサスプロセスに参加でき、意思決定権を独占することができない仕組みとなっています。
  2. 低遅延:数秒以内に確認される高速かつ安価な取引が可能になります。
  3. 信頼の自由: ノード(コンセンサスシステムに参加しているノード)は、信頼できるノードのセットを自分で選択することができます。過去に信頼できるとして選ばれたノードでも、その後、信頼できない行動などをとった場合には除外されるようになっています。
  4. 安全性: ノードが故障したり、不正していると思われる参加者がネットワークに参加しても、コンセンサスが得られ、ネットワークは正しい結論を出すことができます。

#リップルとステラの違いとは?

ステラ(XLM)は、国境を越えた送金・決済を低コストで実現させる、伝統的な金融決済と比較的新しい暗号資産の決済方法の架け橋となることを目的に開発をされました。そして、リップルをベースに作られているため基本的には似ています。

しかし、リップルとも相違点はあります。

まず大きな相違点は、

ステラ:個人向け

リップル:企業、銀行向け

という点です。上記でも言及した通り、リップルをベースにしているステラは承認システムと発効上限以外はシステム的にほぼリップルと同じです。

しかし、そのターゲット層は大きく違います。

リップルが大手金融機関同士を想定しているのに対し、ステラは一般市民がより手軽に利用できるようにしているのが特徴です。

また、発行量と流通量が異なります。

ステラは、発行上限が1000億XMLで、1000億XLMが発行された後は1年に1%ずつ上限をあげるという処理が行われています。

需要があるなら発行すればいいのにと思い方も多いと思います。実際ステラは1XLM= 8.80 (1120日現在)とリーズナブルです。しかし、送金・決済手段としての浸透を目的としているステラは価格の暴落を抑えるために制限を設定して、価格を安定させるような施策をとっています。

少数の投資家にステラの保有を独占させないため、そして急激な暴落などを防ぐために制限を設定し、もし上限に達したとしても少量のコインの発行で価格を安定させようという特徴があります。

最後にステラはリップルが抱えていたコンセンサスアルゴリズムの問題点を克服しています。

上記でも解説した、SCP(ステラ・コンセンサス・プロトコル)をステラは導入しているのに対し、リップルはXRP LCP(XRP Ledger Consensus Protocol)を採用しています。

リップルのコンセンサスアルゴリズムは承認者のうち80%以上が正当だと判断した取引だけが、正当な取引として台帳に記録されます。

このデメリットをステラのSCPは克服しました。SCPでは、承認者達がお互いの承認権限を承認しあうことによって、トランザクションが承認される「分散型台帳」システムが採用されています。

これにより、認証にかかる負荷を最小限にし、スケーラビリティの問題を回避し、個人間で活用しやすくなるよう工夫がされています。

#まとめ

いかがだったでしょうか。ステラは、個人間での決済・送金を目的とした暗号資産であり、今後普及する可能性は十二分にあります!大手金融企業との連携も進められており、今後ますます実用性は高まっていくのではないでしょうか。

暗号資産ジャーナルでは、ほかにも暗号資産をテーマとした記事を多数掲載しています。気になった方は他の記事もぜひチェックしてみてください!

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