金融市場の「クジラ」の意味とは? 「クジラ」たちがビットコイン市場にもたらす影響とは?

お金の価値を動かす要因は様々ですが、「クジラ」が市場を動かす事例を聞いたことはありますか?

今回の記事では、金融市場とビットコイン市場における「クジラ」についてお伝えしていこうと思います!

「クジラ」の意味とは?

金融業界の「クジラ」とは、特定の資産を大量に保有している人物や団体のことを指します。

実際の海でもクジラが泳ぎ、暴れると、大きな波が立って荒れることがありますよね?

金融業界でも、たくさんの資産を保有している「クジラ」が大きく動けば市場の流れを大きく変えることもあります。

日本の金融市場には5頭ほど代表的なクジラがいるといわれています。

それは、公的マネーを取り扱う日本銀行GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)、厚生年金(共済年金)ゆうちょ銀行かんぽ生命5つです。

この中でも、特に日銀以外の4頭のクジラたちは、豊富な資金量を活用して国内外の債券市場、株式市場、外国為替市場などを泳ぎます。

また、GPIFは世界最大の年金基金で、決まったお金のサイクルがあるので、長期的で安定的な運用を目指しているようです。

ビットコイン市場のクジラ

さて、一般的な金融市場のクジラがわかったところで、ビットコインのクジラについて解説していきます。

近頃、ビットコイン市場のクジラが話題になっているようです。

「クジラ」ということば自体に明確な定義はないそうですが、

暗号資産(仮想通貨)マーケットにおいて個人ウォレットアドレスの保有量が1000BTC以上(約10億円以上)の大口投資家を指します。

暗号資産(仮想通貨)分析企業のglassnode(グラスノード)の調査によると、現在の暗号資産(仮想通貨)市場で1000ビットコイン以上保有するクジラの数は約2000頭だそうです。

このクジラの多さは、近年の日本政府によるデジタル庁発足や、中国のデジタル人民元の出現・流通、日本の中央銀行デジタル通貨CBDCの波などの注目度の要素が絡んでいるようです。

また、様々な企業が暗号資産(仮想通貨)での決済を可能にしたり、企業単位でのBTC購入の事例が増えていることも少なからず要因であることがうかがえます。

202011月、ビットコイン最高値とクジラの関係は?

今年(2020年)11月末に、ビットコインが最高値に達しましたが、その時クジラは、ビットコイン価格にどのような影響を及ぼしたのでしょうか?

暗号資産(仮想通貨)取引所の「OKEx(オーケーエックス)」が発表したデータによると、ビットコインの価格が上昇している間、クジラや機関投資家は、個人投資家たちとは違う動きを見せました。

大部分の投資家たちがビットコインの価格が最高値に達する直前の下落局面でパニック売りを行うさなか、クジラや機関投資家はわずかな下落局面で巧みにビットコインを購入し、価格が反発した際にある程度の利益確定売りに素早く動きました。

パニック売りを行った投資家たちは、ビットコインの価格が最高値に達する瞬間を傍観する結果となったそうです。

この小口投資を行う個人投資家と、クジラや機関投資家たちの相反する動きは2020年の8月から11月のOKExによるデータの発表で明らかです。

個人投資家たちは、91011月と高値圏にもかかわらず同じようにビットコインを購入し続けました。

8~11月の保有高別 ビットコインの購入行動

出典:OKEx

 

11月最終週の保有高別 ビットコインの購入行動

出典:OKEx

 

11月最終週のデータを見れば、先ほどのセクションでも述べた通り、クジラや機関投資家であろう人物・団体たちが1126日の下落局面でビットコインを購入し、その一方で個人投資家たちがパニック売りをしていたことがわかります。

また、クジラのような大口保有者は安く買い、高く売ることに徹していますが、必ずしも上昇局面でビットコインを買うことに興味がないこともわかりますね。

しかし、有識者の中では違う見解を示している方もいます。

暗号資産(仮想通貨)分析企業の「CryptoQuant(クリプトクアント)」のデータでは、クジラが2020年の下落局面でビットコインを買う機会を逃すことはほとんどなかったそうです。

クジラたちは、ビットコインの価格暴落を防ぐように行動し、価格上昇を引き起こす代わりに高値でビットコインを売却することで利益を得ている可能性もあるという見解です。

まとめ

いかがでしたか?

暗号資産(仮想通貨)界の「クジラ」についてご理解いただけたでしょうか?

現在、ビットコインの価格上昇を支えているクジラですが、今後大きな規模の機関投資の参入が増えるにつれて、現在のクジラや機関投資家たちが小規模になっていくことも予想されています。

今後もクジラたちがどのような動きを見せるか注目していく必要がありますね。

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