VIX指数ってなんで怖いの?VIX指数の意味や活用方法を徹底解説

昨今、コロナショックの影響で「VIX指数が大幅に上昇した」というニュースを見かけますよね。

しかし、「VIX指数が上昇している」というのはどういう意味なのかは、あまりよく知られていません。

また、よく「恐怖指数」とも呼ばれるVIX指数ですが、具体的には何が投資家たちの恐怖を仰いでいるのでしょうか?

今回は、VIX指数とはどんな指数なのか、また、どのように投資に活用すべきかを解説していきます。

VIX指数とは

VIX指数とは、Volatility IndeXを省略したものです。

日本語に直訳すると、「Volatility」は落ち着きのなさ、「Index」は株価や債券などの市場全体の動向を示指標なので、Volatility Indexとは、「価格変動のばらつき」を表した指数を意味します。

そしてVolatilityは、金融界では「ヒストリカル・ボラティリティ(Historical Volatility)」と「インプライド・ボラティリティ(Implied Volatility)」の2種類あります。

「ヒストリカル・ボラティリティ」はその名の通り、歴史をさかのぼった過去のばらつきを表したもので、株価や金利にこれまでどのような値動きがあったかを示しています。

インプライド・ボラティリティ」は、「Implied(暗に示す)」という単語がついていますので、これからの価格変動のばらつきを予想する数値を意味するものです。

今回着目しているVIX指数の計算材料となっているのは「インプライド・ボラティリティ」なので、覚えておきましょう。

では、VIX指数は何のばらつきを示しているのでしょうか?

VIX指数は、アメリカの株価指数である「S&P500」のインプライドボラティリティを元に計算されています。

このS&P500が対象の満期30日のオプション取引から算出されています。

S&P500とは、アメリカの株式市場全体の平均値を表す指数のことで、日本でいえば日経平均株価のようなものだと思っていただければ良いでしょう。

VIX指数の数値

では、VIX指数がなんなのかがざっくりと理解できた所で、VIX指数の数値について見ていきましょう。

まず、VIX指数の動きとともにどのような影響が現れるかを説明します。

VIX指数が上昇した場合、S&P500のインプライドボラティリティが大きくなっているということになります。

この場合は、今後のばらつきが大きく、相場が不安定であり、価格の予想ができないことを表しています。

とりうる値が大きくばらついていて、どのような値をとるかの範囲が大きいため、大きく上昇するか減少するかわからない状態となっています。

VIX指数が減少している場合は、S&P500のインプライドボラティリティが小さくなっています。

この場合は、これからの相場は安定し、ある程度の予測が可能です。

VIX指数が安定している場合は、特に不安材料がなく、S&P500が安定的に上昇する可能性が高い状態お指示しています。

これらの数値がどのように算出されているかというと、下のような計算式が用いられています。

Wikipediaより引用

T=満期までの期間 △Ki=権利行使価格の間隔

R=金利 F=オプションの先渡価格のインデックス水準

Ki=OTMの権利行使価格 Ko=Fを初めて下回る行使価格

とは言っても、こちらの式を見てすぐにピンとくる方は少ないと思います。

ですが、こちらの式は理解していなくても、VIX指数を加味して投資を考えることはできますので、心配入りません。

ざっくりと説明すると、Q(Ki)には、オプションの行使価格が反映されています。

オプションの行使価格は、ボラティリティを元に決定されているので、この式によってVIX指数にS&P500のボラティリティが反映されているということだけ覚えておきましょう。

では、VIX指数が具体的にどのような値を取っているかを見ていきましょう。

VIX指数の値は、通常10~20とされています。

20以上の場合は要注意30以上警戒領域とされています。

参考として、過去の高値と低値を見てみましょう。

高値

2008年10月:89.53 原因:リーマンショック、金融危機

2020年03月:85.47 原因:コロナショック

低値

2006年11月:10.18

2017年11月:08.56

警戒療育が30以上とされているので、リーマンショックやコロナショックがどれほど不安定なものであったかが伺えそうですね。

VIX指数とオプションの関係は?

先ほども少し触れましたが、VIX指数とオプションは非常に深い関係にあります。

VIX指数は、S&P500や日経平均株価といった株価指数を対象とした金融派生商品、デリバティブであるオプションの市場から算出しています。

オプションとは、1か月先・2か月先など、「決められた期日に株式を売買する権利」を売買する取引を指します。

なぜこのような権利を売買しているかというと、普通に株を買うのに比べ、「買う権利」や「売る権利」はその何十分の1や何百分の1の金額を支払えば良いというメリットがあるからです。

つまり、投資額が少額で済むということです。

わかりやすいように、図にしてみてみましょう。

オプション取引には、少額からはじめられること以外に「売りからはいれる」というメリットもあります。

最初から株を持っていなくても、「売る権利」を買って株価が下がれば利益を得ることができます。

また、予想が外れてしまった場合でも、権利を放棄するだけで構わないので、最初にオプションを購入するために支払った金額以上のお金を払う必要はないのです。

この「買う権利」と「売る権利」を、プロやセミプロたちが相場を予想しながら戦っているマーケットがオプション市場なのです。

VIX指数はなんで恐れられているの?

VIX指数には「恐怖指数」という別名がついています。

なぜ投資家たちに恐れられているのでしょう?

まず、先ほど登場したオプションには、理論的な価格をはじき出す計算式があるのですが、その計算式はVIX指数を算出する際にも使われます。

オプション取引は一般的に、相場の変動が大きい方が価格が上がりやすく、利益が得やすい傾向にあります。

この価格が上昇すると、予想変動率も上昇し、価格変動のばらつきが生じます。

株式は急騰・急落のどちらにもリスクをはらんでいますが、株式市場には「クセ」があります

その「クセ」は、急騰する時よりも急落する時の方が急であるというものです。

つまり、急騰するリスクよりも急落するリスクの方が断然高いということです。

そしてVIX指数が上昇すると、株価の暴落リスクが意識されるのです。

株式市場はリーマンショックやコロナショックのようなショックに非常に弱く、不測の事態に陥った際は「とりあえず株式を売る」という行動に出る人が多く現れます。

大勢の人が一度に売ると急に株価が下がります。

「これから株価が急落するかもしれない」という不安があおられると、株価が下がった際に利益がでるオプションの「売る権利」は非常に人気の高いものとなります。

それに連動してオプションの価格が上がり、VIX指数も上昇します。

このような過去のパターンから投資家たちは、VIX指数を特に不安心理を映し出す指数として捉え、恐れているのです。

VIX指数を投資に活用

VIX指数の投資への活用方法は、大きく分けて2つあると考えられます。

①自分の投資の目安にする

先ほどの説明にもあった通り、VIX指数が高値の場合は相場はどのような動きをするか予測できません。

なので、VIX指数が通常の範囲を超えている場合はなるべく投資を控えるという動きが取れます。

特に、30を超えてしまった場合は非常に予測がつきづらいので、エントリーせず、値が戻るのを待ちましょう。

「振れ幅が大きいということは大きく上昇すれば多くの利益が得られるのでは?」と考えた方もいらっしゃるかと思いますが、非常にハイリスクなので、よほど資産に余裕がない限りはオススメではありません。

また、VIX指数は比較的に短期間で元の水準に戻りやすいので、恐怖が継続することは少ないです。

なので、やはり数値を見てよく吟味するのがオススメです。

②VIX指数に連動した商品で利益を狙う

VIX指数は、S&P500や日経平均株価のように単なる数値であり、金融商品ではないので、そのもの自体に投資することはできません。

ですが、VIX指数に連動する商品に投資することはできます。

S&P500が大きく下落したときにVIX指数が大きく上昇するので、暴落時のリスクヘッジとして利用することができます。

例えば、VIX連動型のETFやVIX先物・オプション、CFDなどに投資することができます。(特にCFDは少額ではじめられます。)

まとめ

いかがでしたか?

VIX指数とオプションの関係性、そしてVIX指数がなぜ投資家たちに「恐怖指数」と呼ばれているかご理解いただければ幸いです。

これを覚えておけば、今後の投資の参考にVIX指数を見ることができますね。

ただし、あくまでも上昇している時はハイリスク・ハイリターンな数字であることを念頭に入れて活用しましょう。

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